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No.21
favorite ありがとうございます!励みになります! 2024年5月25日(土) 16:03:05 設定コラム 編集
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ちまちまと原稿も進めておりますが、二巻は一巻よりだいぶペース遅めの進行となっています。
最終的に着地できれば問題ないので、人間を演じながらコツコツ頑張ります。
さて、今日の雑記帖ですが、知人にとある一言を告げられたので、それについて触れようと思います。
それすなわち「ジルより理玖の方がモテるよね」というご指摘。
モテる、という表現に笑ってしまったのですが、なるほど言われてみれば確かに。
あんまり意識していなかったのですが、一巻の時点ではジルよりは、理玖の方が周囲に人がたくさんいる印象があるかもしれません。
実際、一巻では他人を冬の外套で避けてきたにも関わらず、彼の心核に惹かれて多くの人が理玖の身を案じているという描写が後半は多々語られています。
これに関してのちょっとしたコラムなのですが、
そもジルという人物は、外面は非常に人当たりが良くて世渡り上手ですが、内面は過去のこともあり、基本的には他人に対して完全に心を開かないという人物なのです。
他人の性質を受け入れつつ、自分の底の部分には触れさせない。それを無意識下でやっているので、本人にはそんなつもりはない。
外から見たら「良い人だけど、底が知れない」という印象を与えて、どこか深い仲になれないというのが、ジルがモテない(言い方)理由です。
対して理玖はさきも述べた通り、本質的にはともすれば危うい程のお人好しです。
苦しい思いをしている人を見れば思わず手を差し伸べ、それでいて自分に対する施しは避けようとする。
心の底から人の痛みに寄り添おうとするのが彼であるからして、冬の外套を纏ってもなお彼の優しさに報いようと理玖の周りには人が集まるのです。
(理玖のこの性格に関しては、より踏み込んだ話を二巻で回収する予定です)
二人の人望問題に関しては、お互いがある意味正反対の性質を持つが故に生じた必然なのかもしれません。
ただ、二人が正反対であったからこそ、それぞれの足りない部分を補い合うことができたとも言えるも事実。
少なくとも、ジルが理玖に心を開くことができたのは、理玖がそのような性質を持っていたおかげでしょう。
——という、お話でした。
また何か星見の魔法使いの裏話などする機会があれば、今回みたいな長文コラムを書くかもしれません。
(そういえばカテゴリに「設定コラム」ってあるけどあんま使ってなかったな……)
コラムもいいけど本編も書けよ!自分!と発破をかけつつ。お暇。