Blog. -雑記帖-

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こんにちは。望田です。

ただいま絶賛二巻の執筆をしています。
サイトが一か月前くらいで更新が止まっているのですが、現在はそちらに掛けるリソースが確保できないため、少なくとも1月までは更新が停止した状況になるかと思います。
大変心苦しいのですが、集中して原稿を進めるため、何卒ご理解いただけますと幸いです。

さて、今回ですが、そんな小説の執筆作業中に(そういえば……)と思い返した望田の小説の書き方について備忘録をまとめていこうと思います。
私はプロの小説家さんではないですし、そもそも書き上げた作品も少ないので、誰かにとやかく言いたいというわけではなく。
ただ、「今の時点だと自分ってこういう書き方をしているなあ」という記録の側面が強いので、予めご了承ください。

では、行ってみましょう。

・プロットを考える
・執筆はリアルタイムレンダリング
・あとから違和感、矛盾点を修正

【プロットを考える】
まず、プロットを考えます。
これは小説書きさんに限らず、漫画描きさんもなべて行う作業かと思います。

望田の場合は、これに関してはかなり大雑把に決めることが多いです。
何故ならば、大体後述の「リアルタイムレンダリング」によって、決めたはずの展開が覆るケースが多発するからです。

例えば、「この場面ではAにBのことを怒ってもらおう」とプロットで決めるとします。
けれど、実際に小説を書いていると「Bの事情を知ったら、Aは頭ごなしにBのことを怒らないだろう」みたいな展開になって、結果プロットと違うものが出来上がる、みたいなことが起きるのです。

それが分かっているので、私はプロットをがちがちには組みません。
ただし、頭とお尻だけは絶対に変えないと決めています。
話が転がっていくうちに、進路が変わっても、最終的には決めた終わりへと向かうように、プロットも調整していきます。

例えるなら登山みたいなものです。
頂上は一つだけれど、そこに辿り着く道は時と場合によって変えていかなくてはならない。
プロットは山道の地図で、このルートが怪しいなら、別のルート、というように頂上への道を描き直して進んでいきます。

たぶん、この手法は私が同人屋だからできることで、プロの方が聞いたらお叱りを受けるかもしれません。
ただ、少なくとも私はこのやり方の方が自由度が高くて、キャラクターたちものびのびと行動し、自分が納得できるものが出来上がるので、そのようなプロットの立て方を考えているようにしています。


【執筆はリアルタイムレンダリング】
プロットを元に本編を執筆するのですが、これは私の場合、常にリアルタイムレンダリングだな、と感じています。
リアルタイムレンダリングというのは、私の認識では主にゲームなどの3Dモデルの計算をするときに、
予め計算しておいたものを出力するのがプリレンダリング、出力するタイミングで計算を同時に行うのをリアルタイムレンダリングと呼ぶ、という認識で話を進めていきます。
(あくまで私の認識なので、ちょっと間違っているかもしれません! 論点はそこではないので大目に見て頂けると……!)

ここで言うリアルタイムレンダリングというのは、
事前にプロットで話をかっちり固めたものを執筆するのがプリレンダリング(事前に決めておく)なら、
その対となる執筆中に話を作っていくものをリアルタイムレンダリング(その場で決める)という意味で定義しています。
実際のそれがどうという話ではないのであしからず。

大まかなプロットは敷いてあるのですが、それに対して
「この場面ならこういう状況説明をして」とか、
「これ、いつか話さなきゃいけない内容だけど、今が一番ベストかもな」とか、
「いや、プロットではこう書いたけど、やっぱこっちの方が自然(面白い)だな」とか、
そういう感じでその場の状況で話を転がしているなと、ここ最近原稿をしていて思ったのです。

頭の中で組み立てておくのではなく、キーボードを叩きながら展開を出力している感じです。
そうすると、特に後半において、前半に撒いておいた何気ないものを伏線として回収し、後半で起爆したりとか、そういうことが出来たりします。

小説を書き始めの頃は、私もかっちりプロットを組んでいたのです。
しかし、「どうも型にはまった展開を書き進めていくのでは窮屈だな」とか
「プロットではこう書いてあるけど、このキャラはもっとこういう考え方をするんじゃ」とか
そういうことが多すぎて、「それならもうその場で判断して書いたほうがいいのでは?」と、思い至り、現在のようなスタイルに落ち着きました。

しかし、そうするとのびのび執筆できる分、当然型にはまらなかった分のツケが回ってきます。
そこで、以下のような対策が必要になります。


【あとから違和感、矛盾点を修正】
執筆時に自由に書いた分、その帳尻を合わせるために全編を通してがっつり推敲を行います。

大体、後半で「やべ、あそこああやって書いたから矛盾するな……でも、こっちの展開のが好きだしな……」と気づく部分などを修正していくのです。
それ以外にも、伏線をより分かりやすくしたり、必要なシーンを後からつけたしたり、様々な工夫を施します。

「自由にその場の判断で書くから」というお叱りが飛んできそうですが、ぶっちゃけプロットに沿って書いてもそういう矛盾って起こるものだと思うのです。
それなら、例えその場合より修正点が多くとも、自分の書きやすい方法で書いて、より自分の好きだなあと思う展開を実現できたほうがよいのでは?と私は考えています。

もちろん、その手法を選んだ分、責任は生じます。
ですので、できるだけしっかり全編に目を通して、矛盾の無いように努めたいなと心を戒めていきたいですね。


【おわりに】
その場の判断で文を書くキリギリス的な私ですが、プロットをきちんと組むことに対して否定的な気持ちは一切ありません。

小説が行き詰るにあたって、色々と検索をかけると「プロットをしっかり組め」という記事や動画がたくさん出てきます。
そういう情報の仰ることは最もだと思いますし、実際、困っている時にプロットを見直すと方向性が可視化されて筆を持ち直すこともできます。
そのような時は「やっぱプロットって大事だな~」と改めて感じます。

プロットに忠実であることと、その場の判断で展開を決めること。
どちらもいい塩梅で、有効に使っていきたい手法だなと、執筆強化月間の中望田は思うのでした。 了。

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遅ればせながら(WEBに上げるタイミングを完全に逃した)正月イラスト&SS
一巻クリア後設定なのですでに仲良くなってます

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